T・ボーンウォーカーの美学。
名古屋駅前ボイトレ&ギタースクール Fstudio 代表、ギター講師、演奏家の古田竜之介です。
僕の大好きなミュージシャンのおひとりに、 T・ボーン ウォーカーというブルースミュージシャンがいらっしゃいます。ブルースミュージックにエレキギターを持ち込んだはじめてのミュージシャンと言われていたりしますね。いわゆるアーバンブルースの祖、的な方です。
演奏を聴いてみるとよくわかりますが、彼、すんごいギターも歌も上手いです。はじめて演奏をきいたとき、この時代でこのテクニックかい!というかんじで、結構ビックリしたのを覚えています。ギターの技術に関しては、交友関係や経歴を調べると結構納得です。
もともとすごい若い頃からクラリネット奏者がリーダーのビックバンドでサイドギターをやっていたり、
ジャズギタリストの祖、チャーリー・クリスチャンや、
もう少し後のビバップ系ジャズギタリスト、バーニーケッセルと親交が深かった彼。
面白いのは、彼のソロ活動、バックバンドはかなりジャズのサウンドなんです。でも、彼の弾く演奏はむっちゃブルース。音はカキンコキンしていているし、フレーズもテクニカルではあるけれど、あくまでブルースフレーズ。
でも、ごくたまーに見せるジャズ的アプローチを聴くと、このひとジャズ弾けたんだろうなって思います。それこそ、バーニー・ケッセルっぽいフレーズが一瞬出てきたりしますから…。それでも基本的には一貫して「俺はテキサス生まれのブルースマンだ!!」という、その演奏姿勢や歌い回しが、僕はすごく好きなのです。