ジャズギタリストTed Greeneのレッスンがすごい!!
今朝音楽動画を漁っていたら、
ジャズギタリストTed Greeneが
講義をしている動画を見つけました。
Ted Greene。
ソロジャズギターのプレイが有名で、
テレキャスターを指弾きのみで奏でる、
とても聴きやすいジャズギタリストです✨
主に教育者、研究者として活動していたので、
アルバムは一枚しか出していないですが、
ジャンルを超えてスティーヴ・ヴァイにも影響を与えているギタリストです。
彼のレッスン動画(どっかの大学で講義してるやつ)
がすごくよかったのでシェアします✨
彼の醍醐味はコードワークなので、
この講義でもコードの作りやリズム、
アンサンブルを中心に話していますが、
何よりレッスン自体の質がめちゃくちゃいいです。
・まず自らの演奏で聴衆を惹きつけ、
これからの講義に説得力を持たせます。
その時間が、長すぎも短すぎもせず絶妙!
・優しい声色でゆっくりと謙虚で丁寧な挨拶。
・これからの講義の内容と、
それを聞くメリットを提示します。(めちゃ大切!)
・はじめはめちゃくちゃ基礎から。
「こんな簡単な考え方でいいんだよー」みたいな
親近感を与えてくれます。
生徒さんにも発言を気軽に許していて、
「答えてくれてありがとう」なんて言ったり。
・そっから少し奥深い話になっていくのですが、
決して置いてけぼりにはしません。
言葉で伝わらなかったと感じると、
プレイで示してみせます。
テンポが速かったなと思ったら、
テンポを落としてもう一回弾いてみたり。
・彼が自ら作ったテキストを用いていて、
口頭で伝えるメリットと
文章で伝えるメリットの
違いをよく理解しておられます!
口頭と文章では、
インプットするスピードが違う。
これをよくわかっていらっしゃる!!
口頭の方が、その場に合う言葉の選び方や
相手のリアクションを見ることで
わかりやすい説明ができますが、
その分時間がかかる!
だから口頭では時間の都合上伝えきれない所は、
きっちりテキストに書き込んで、
復習しやすいようにしています。
・程よいユーモアがある!
時々難しい奏法が出てくるのですが、
その時にはシンプルに「これムズいよね」的な
ことを言ったりしますw
「このコードパターンですが、
バンドにベースがいたら、
ベース音弾いてはいけません。
殺されます。」
とか言ってますw
・スパイスとして、少しだけ自分のことを話す。
基本、レッスンは生徒さんが主役です。
だから
生徒さんがやりたいことを理解する洞察力、
それぞれの個性に合わせる柔軟さ、
その為のプレイヤーとして日々の鍛錬、
インプットは欠かせません。
そんな結果、相手の期待を大きく上回る達成感を
差し上げることができる訳ですが、
なんだかんだ、プロの講師に対しての興味は
生徒皆さん持っている。
そこもしっかりTedさんは押さえていらっしゃいます。
自分がなぜテレキャスターを使うのか、
自分が尊敬するミュージシャンなど。
またその話をする時間が少し短めで、
もう少し聞きたかったな!って思わせる。
それが結構次も講義受けたいなって思ってもらえるきっかけになったりします。
ほんのスパイスですね。
自分の話ばーっかりするレッスンは、
個人的に苦手です…!
そういうのは他のインタビューとかのコンテンツで
聞くわ!って思いますw
今回紹介した動画は、
音楽自体の内容ももちろん素晴らしいですが、
レッスンの仕方やバランスという面でめちゃくちゃ勉強になりました!!
音楽講師の方々も是非見てみてください!