マーク・ホイットフィールドさんと、アイザイア・シャーキーさん。

名古屋駅前ボイトレ&ギタースクール F studio代表、
ギター講師、演奏家の古田竜之介です。
今、ジャズギタリストのマーク・ホイットフィールドさんと、R&Bをメインとして様々なジャンルでご活躍中のアイザイア・シャーキーさんがデュオ、またはバックバンドをつれてツアーをしていますね!!
おふたりとも基本的にジャズはバリバリに弾けるし、R&Bやファンクやってもかっこいいので、結構いろんなジャンルの演奏をして回っているみたいです。
マーク・ホイットフィールドは、日本ではあまり有名でないかもしれませんが、僕は大好きなギタリストです。
昔はポスト・ジョージベンソンみたいな位置付けにおられたギタリストで、やっぱりジョージベンソン、それからウェス・モンゴメリーから影響を多大に受けた感じの演奏をなさいます。でも、そのお二人から影響を受けたジャズギタリストなんてごまんといる、というかそのおふたりは必ず通りそうなものです。マーク・ホイットフィールドさんの良さというか、僕が好きなところは、多少雑になってもいいから自分の情熱を音に伝えよう!!って気概をめちゃくちゃかんじるところ。だからエモーショナルだし、小手先のテクニックではなく、叫びのような演奏になっているところが本当にカッコいい。ジャズギター界のバディガイやジェフベック的な感じでだいすきです。見た目もめちゃくちゃ筋肉質で、ワイルドで、どっちかっていうとロックミュージシャンっぽいし、なんならハリウッド俳優さんみたい。
一方アイザイア・シャーキーさんは、今アメリカで引っ張りだこの人気ギタリストですね。ゴスペル、ブルース、ファンク、R&B、ジャズ、ロック、ヒップホップなどなど、たくさんのジャンルを、しっかりと奥深くまで理解して弾ける、世界でも有数のギタリスト。いわゆるホンモノの音、みたいなものをたくさんのジャンルで出せるギタリスト選手権チャンピオン!!みたいな方です。
基本この年代のアフリカンアメリカンミュージシャンはみなさんゴスペルから音楽に入っていくことが多くて、今のロサンゼルスの若手ミュージシャンはあまりジャズを弾くことはないそうです。そのくらいロスではジャズってほとんど博物館的な古いものになっているんだそう。
でも、アイザイア・シャーキーさんはジャズ演奏めちゃくちゃすごい。それこそ、ポスト・ジョージベンソンってかんじ。ジョージベンソンの音楽に、もっと教会音楽的な要素が増えたら、彼のジャズ演奏に近くなるんじゃないかな!?と思います。日本でもすごく有名で、ジョン・メイヤーのバックギタリストとして来日したりしてます。この人みたいにギターを操れたらめちゃくちゃ面白いだろうなー…。なんて思ってしまう、すごい人。
このおふたり、マーク・ホイットフィールド&アイザイア・シャーキーが今ツアー中でアツイ!!
マーク・フィットフィールドさんも、アイザイア・ジャーキーさんも、当たり前ですが全然違う演奏。どちらもジョージベンソンの影響が強いことは間違い無いのですが、やっぱり、それだけでなくて、バックグラウンドがとても広いミュージシャン同士のパフォーマンスってのは本当にカッコいいし、なんか心踊る!!
おふたりとも逆アングルピッキング奏者ですが、やはり出てくる音もぜんぜんちがう。
マーク・ホイットフィールドのインスタにのってる演奏をみるだけでもめちゃくちゃおもしろいです。
とくにおもしろいなー!とおもったのが、おふたりのミュージシャンとしての立ち位置の違いですね。
基本的にマーク・ホイットフィールドはフロントマン、もしくはゲスト。結構前に出ていくタイプのギタリストです。対してアイザイア・シャーキーはサイドマン、日本でよくいうスタジオミュージシャン的なギタリスト。
だから、マークのコードプレイって、どちらかというと目立つ感じのオシャレかつ華やかなプレイが多いです。
それに合わせて、アイザイア・シャーキーがリフを即興で作って弾いている。そのサウンドが素晴らしい!!空を飛んでいるような自由さのあるマークのコードソロと、パキパキとした音とカッコいい音選びで演奏をビシッとしめるアイザイア・シャーキーのリフ。うわー!!ってなりました。これは本当に生で見たかったなあ!!そこまで大きい箱で演奏しているわけではなさそうなので、それもまた行きたい欲をかきたてられる!!間近でみてみたい!!
ジョン・メイヤーが来日した時も、アイザイア・シャーキー見てみたいなー!!なんて思ったものでした。もちろんジョン・メイヤーの曲も大好きですが!!
マーク・ホイットフィールドはよくジャズクラブで演奏していたりしていて、もう本当に楽しそうにギターを弾くんです。でも、そのワクワク感というか、弾けた感じの横で、ゲストは寡黙に弾いているっていう図式がほとんどでした。当然それぞれの弾き方があるので、それ自体わるいわけではないのですが、どうせならどちらも楽しそうに、ノリノリで弾いて欲しい!!それでいうとアイザイア・シャーキーはプレイ、ノリともに最強でした。本当にこういう演奏ができる方々はかっこいいな!!!