フライングV使いギタリストといえば?
名古屋駅前ボイトレ&ギタースクール、F studio代表、ギター講師、演奏家の古田竜之介です。
僕、実はフライングVのギターが大好きです。まあ、大好きと言いながら一本も持ってませんが…。なにしろ使う時がないので…。
でもあの形すごい好きなのです。みなさまはあの形をみて、どんなギタリストを思い浮かべますか?
多分、1番票が入るのはマイケル・シェンカーじゃないかな。1980〜1990年代に主に大爆発していた、ハードロックのギタリストです。一時期めちゃくちゃ人気で、今でいうバズっていたギタリストですね。もちろん今でも現役で本当にすばらしい。僕ももちろんすごく好きなギタリストです。
彼以外でも、ハードロック系のギタリストは大抵一度は人前で弾いたことのあるギターかなとも思います。
いかにもロック!!というような見た目をしてますし!
そんなギターですが、実はジャズギタリストも使用していたりするんです。そういわれると、フュージョンやジャズロックの方々が使ったことがあるのかな?と思われたりもすると思いますが、結構トラディショナルなハードバップ・ジャズ系のギタリスト、マーク・ホイットフィールドさん。
僕が度々好きなギタリストとして挙げているおひとりです。普段はご自身のシグネチャーモデルのフルアコを使っておられますが、時々フライングVを使って、ナチュラルなクリーントーンでジャズを弾いておられる映像が流れてきたりします。また、そのフライングVも、黒と白の水玉模様で派手なんですよね! どんなハードなサウンドが聴けるのかとおもいきや、めちゃくちゃクリーントーンで、ジョージベンソン的なコードワークや、マーク・ホイットフィールドさん特有のパキッとしたジャズトーンが聴ける。あれギャップがあって面白いです。
あとはなんといっても、アルバート・キングさん!!
ブルースギタリストです。彼の演奏は圧倒的すぎて、フライングVを使うという奇抜さを全然感じさせないというか、あの派手な見た目に違和感が全くない、重厚なサウンドとプレイを聴ける。そういう意味で、彼にすごくマッチしたギターだなーと思います。なによりめっちゃ似合ってる。ブルースギタリストで大好きな方はたくさんいらっしゃいますが、弾いている見た目が1番好きなのはアルバート・キングさんかもしれないです。なんだろう、もちろんブルージーなんだけど、演奏も見た目も重厚感があるって意味ではロック魂みたいなものが刺激されるし、彼のサウスポーから繰り出される独特ともいえるフレーズ、それでも不思議と失われない、確固たるグルーヴは、やっぱりブラックミュージック全てを体現しているような。本当に素晴らしいギタリスト。前にも書いたと思いますが、B.B.Kingさんのゲストに呼ばれて演奏したギタリストの中で唯一、B.B.Kingさん喰われちゃうんじゃない?って心配するほどのパフォーマンスを見せる。あれはまじですごいです。一度お二人の共演の映像、見てみてください。ちょっとやばくない…?って思っちゃうはず!!
ちなみに、喰っちゃうとまではいかずとも、かなりB.B.Kingが驚いていた演奏者は、デレク・トラックスでした。B.B.Kingだけじゃなくて、横にいらっしゃったジョン・メイヤーも、むりむり!!勝てない!!みたいな顔で笑ってました。ああいうコミュニケーションすき。